オール電化とは?

最近オール電化という言葉をよく耳にすると思います。

これは自宅で、ガスを使うガス器具を、全て電気器具に代替してしまうことをオール電化と言います。

例えばガス給湯器を、電気温水器やエコキュートに変えたり、ガスコンロやガステーブルを、IHクッキングヒーターに切り替えたりします。

 

 

 

このオール電化とセットでよく耳にする言葉にエコキュートがあります。

オール電化のイメージは皆さんよく解ると思うのですが、このエコキュートに関しては、あまりイメージが思い浮かばない人が多いのではないでしょうか。

エコキュートを商品名と勘違いしている人がいますが、実は商品名ではなく「自然冷媒ヒートポンプ給湯機」のことを、総称する愛称として、電力会社・給湯機メーカーが使っている呼び名です。


エコキュート以前の電気温水器は、フロンガスや代替フロンを使っていましたが、エコキュートはこうしたフロンガスを使っておらず、二酸化炭素も出さない、大変環境に優しい電気温水器です。

「エコロジーな給湯器」を縮めて、エコキュートという愛称が生まれました。

ただ環境に優しいだけでなく、エネルギー効率もこれまでの電気温水器より高くなっているのも大きな特徴になっています。

 

 

オール電化の商品

オール電化の商品はエコキュートを含めて下記の商品があります。

 

●IHクッキングヒーター
IHと呼ばれる電磁線を使った調理器具でガステーブルの代替品として用いられます。電熱線による調理器具とは異なり、鍋やフライパン自身を電磁波により振動させ過熱するため、本体は熱を発しません。また、熱伝導が非常に高くエネルギーロスが少ないのも特徴です。

 

●エコキュート
深夜電力と空気中の二酸化炭素を利用した給湯システムです。室外にファンを設置し、そのファンが外気の熱を吸収し熱を発生させてお湯を温めます。電力だけでなく、外の温度も活用するので、省エネルギーでお湯を沸かすことができます。

 

●電気温水器
電力のみでお湯をわかす電気給湯システムです。エコキュートよりはエネルギー効率が悪いですが、給湯器としての価格は比較的安めです。

 

●床暖房
床下に、熱源を設置してそれを暖めることにより床全体を暖めることができる暖房システムです。床暖房単体で導入することもできますし、エコキュートシステムと連結させることもできます(エコキュートのお湯循環を床下にすることで無駄なく床を暖めることができます)

 

●蓄熱ヒーター
夜間の割安な深夜電力を使い、ヒーター内にある保温素材を熱しておきます。この保温素材は長時間にわたり熱を発しますので、昼間の時間などに無駄な電気を使うことなく、部屋を暖めることができるという比較的新しいオール電化暖房器具です。

 

 

オール電化のメリット

オール電化におけるメリットは大きく「安全性」「経済性」「環境エコロジー)」の3つが挙げられます。

 

●安全性

オール電化のメリットの中でも「火」を使わないという安全性があげられます。

平成16年度の消防白書によると、建物火災の原因第一位は「コンロ からの出火」とされています。オール電化の場合、調理器具であるIHクッキングヒーターは電磁線の働きで加熱しますので、「火」をまったく使いません。
そのため、コンロからの出火というリスクが最小限に抑えられることにより高い安全性が担保されます。高齢者の多い住宅や子供の多い住宅で近年オール電化が普及しているのは、こうした背景があります。

 

●経済性

オール電化の場合、これまで別々だった電気とガスのエネルギー源を電気に一本化することで、第一に基本料金の割引効果があります。
また、電力プランを夜間電力に変更して、夜間の割安な電力を使ってお湯や暖房の熱源をとることによりかなりの経済的なメリットを受けることができます。電力会社の試算によると標準的な家庭で月間1万円前後の光熱費削減効果が期待できるとされています。

 

●環境(エコロジー)

オール電化において、直接的なメリットではありませんが、環境に対して優しいという特徴があります。

オール電化は電力の多くの部分を深夜電力を使っています。では、なぜこれがエコロジーなのかというと、電力会社は発電を止めることができないので(効率が大きく落ちるため)、夜間であっても電気を作り続けるしかないのです。しかし、一般的に夜間は消費される電力が少ないので電気が余っている状態なのです。電気は保存できませんので、その分の電力は 無駄となってしまいます。
しかし、オール電化住宅では、その余っている夜間電力を活用してお湯を沸かしたり暖房の熱源を取得したりしているので、昼間に消費するはずの電力消費を抑えることができ、電力会社が発電する総エネルギーを抑えることができるのです。

 

●その他のメリット

電気はライフラインとしての復旧が早い
オール電化の動力源は「電力」です。電気・ガス・水道のいわゆるライフラインの中でも電力はもっとも復旧の早いライフラインであるといわれています。

例えば兵庫県南部地震の際のライフライン復旧スピードは電力(7日)、ガス(83日)、水道(90日)というように電力が最も早く回復するライフラインです。
()内は復旧率100%達成までに必要となった日数。

 

災害時は給湯器で貯めた水やお湯を別目的で利用できる
エコキュートや電気温水器の中には貯水タンクにためた水を生活用水としても利用することができます。断水時や非常の際などは、エコキュート・電気温水器に貯めてある数百リットルもの水を用水としても活用できます。